going my way in Nepal

going my way with Nepal

見ること聞くこと、すべてが新しいもの。もっと知りたい、もっと知ってほしい。

結婚の話

最近のカトマンズの若い世代はlove marriageも多いけど、まだまだ親によるarranged marriageが多い。

 

ネパールにはたくさんの民族が存在して、その民族の中にもたくさんのカーストがあって、それぞれのカーストのルールに基づいた結婚をする。

 

例えば私の村のタマン族では同じ民族同士で結婚するけど、同じカースト同士で結婚することはできない。

同じ村の人たちはほとんどが同じカーストに属してるから、親や親戚が別の村から良さそうな相手を連れてきて結婚させる。

相手に初めて会うのは結婚するとき。

 

ちなみに違う民族では同じカーストでなければならないってところもあるから、ルールはその民族・カーストによって全然違う。

 

だから近所で学校もずっと一緒で仲良く育った幼馴染と結婚!なんてことは私の村ではない。

こっちの学生の恋愛事情まで頭は突っ込めてないけど、どうなんだろうね。

結婚はできないから付き合うこともできないのか、こっそり付き合ったりするのか、どうなんだろうね。

 

生まれた時から誰と結婚できるかできないかが決まってて、

誰かと会って民族・カーストを聞いたらこの人とは結婚できないって決まってしまう。

 

人間としては何の間違えもないんだけど、カーストのルール上間違った人を好きになっちゃったら辛いよね。

 

実際に私の職場の人は6年間付き合ってる彼女さんがいるんだけどカースト上、結婚ができない。

毎週のように将来の話で彼女さんは泣いてしまうらしい。

彼女の両親からすごく良い印象を得たら許してもらえないか聞いたけど、そんな簡単ではないらしい。むしろ一生会わせてもらえないかもって落ち込んでた。

仲の良い友達でさえ付き合ってることを伝えたのは最近だし、宗教やカーストのルールを厳密に守る人にはこの話はしたくないらしい。

彼らはそのうち海外逃亡を計画するんだとか。

 

でもこうやって女の子が一度家を出たら家族とは縁を切ることになる。

 

ある村での話。

村の行事に隣の村から男性陣が女を探しにやってきた。

あの子可愛いやん、俺あの子もらってくわ。女の子は抵抗できずに連れてかれる。でもまじでこの男無理、最悪、身も心もズタズタ、自分の家に帰りたい、脱出するわ!

でもそうやって頑張って自分の家にたどり着いても、その子はすでに家から出て結婚の儀式(おでこに赤い印やどろっとした米をつける)をやらされてしまったので親も家族も女の子の意思に関わらず、彼女を家に迎え入れることはできない。

 

うーむ。

 

自分が今持っている自由がどれだけ貴重なものか、改めて考えてみないとね。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログへ にほんブログ村 海外生活ブログ ネパール情報へ

にほんブログ村