ネパール最大のお祭りダサイン② 動物の犠牲の日
ダサインといえばご馳走!ご馳走といえば肉!
村の方では普段肉は食べず、特別な時にだけ飼ってるヤギや鶏を食べる。
ダサインの8日目は動物の犠牲の日であり、女神ドゥルガへのsacrificeとして動物の血を捧げる。ヤギと水牛が定番。
ダサインシーズンにはネパール中でたくさんのヤギや水牛が屠殺される。
最近はネパールに対するanimal rightsの抗議運動が増えていて、政府にこの文化を禁止するべきだって言ってるらしい。
今回は3匹のヤギと水牛の屠殺を見たよ。
ここから閲覧注意。写真・動画載せます。
ヤギを屠殺するにもしっかり儀式を行う。
まずきゅうりに棒を刺してヤギに見立てたものにプジャの儀式を行う。
水をかけて、米粒を振りかけ、ジャマラを乗せる。
日本のお盆のナスとキュウリみたいだよね。
その後ヤギの頭を切り落とすナイフkukriできゅうりをパコンと切り落とす。
ちなみにプジャを行う男性は何日間か断食しなければならない。
次にヤギ登場。
ヤギにもプジャをする。
ヤギの頭に水をかけ、米粒を振りかけ、ジャマラを乗せる。
そしてヤギが首を横に振るまで待つ。
頭を横に振ったらヤギが同意したという意味らしい。
いや、そりゃ頭に色々乗せられたら首振って払い落とすでしょ。
でも今回のヤギは賢くて、うんうんって頭を縦に振るから彼の同意を得るまで数分かかった。
そしてパッコーン。ククリをヤギの首へ振り落とす。
心の準備が出来てる方は動画を是非。
この首の切り落としは一回でばっさりいかなければならない。
一度で切れなかったらその失敗した人は一年間悪い年になる。
3匹中1匹は一発で切れなかった。
屠殺した人もプジャをしてもらう。
ある程度血を出した後は、食道に細い竹を刺して腹を空気でパンパンにする。
次に熱湯をかけ、布で数秒覆って蒸し、コップで毛を剥ぎ取る。
マサラなどの調味料を塗る。
さばく。
足の爪と角意外は全て食べる。頭からもしっかりだし汁を取る。
次、水牛。
残念ながら水牛を殺すところには間に合わなくて見れなかった。
水牛は大きいから頭を一発で切り落とすわけにもいかないから、まずは斧で頭の後ろの思いっきり打って殺す。
そうしてからさばき始める。
この水牛は村人みんなで分け合う。
隣村から15000円ほどで買ってきて、一世帯1000円ずつ払って全ての部位を均等に分けてもらえる。
そばにいたにいちゃんが笑顔で”Very hygienic”って言ってきたけど、どこがやねん!
多分新鮮な肉をすぐ調理するからっていう考えなんだろうけど、これがhygienicであるのならば、彼らが言うカトマンズのローカルレストランのunhygienicがどんなものなのか想像すると恐ろしくなる。
うーん。私に何かを訴えているような・・・
脳みそ。私が興味津々にヤギも水牛も見てたからわざわざおじさんが見せに来てくれた。
振り分け終わり!
美女からの差し入れ。肝をマサラで炒めたやつ。美味しかったな〜
結局ラムジュンでの2週間、結婚式とダサインのお祝いでこれでもかってくらいお肉を食べた。
村では貴重なお肉。
動物の屠殺なんて見れない!なんて言いながらガブガブ肉を食べる私たちは本当に贅沢だね。