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光のお祭りティハール② Bhai Tika

ティハールといえばBhai Tika。

Bhaiはネパール語で弟。

バイティカでは姉・妹が兄弟のおでこにティカをして彼らの幸せと長寿を願い、普段守ってくれることを感謝する。

女兄妹がいなければ、従姉妹にやってもらうのもオッケー。

年齢に関わらず、たくさんの人がティカをもらう・与えるために兄妹に会いに行く。

 

お家の5年生のイープ。

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本当に自分の弟みたいな存在だからバイティカの存在を知った時は絶対カブレで過ごそうって決めてた。

ティハールは光のお祭りでカトマンズとかの都会で過ごした方が楽しいよってたくさんの人に言われたけど、自分を家族のように思ってくれる人がいるからっていうとみんな微笑んで行っておいでって言ってくれた。

 

イープは末っ子。

長男はトレッキングガイドのお仕事で不在。ネパールのトレッキングシーズンは10、11月でちょうどダサインとティハールに被ってる。仕事だからしょうがないのかもしれないけど、一年で一番家族が集まる時に一緒にいられないのは悲しいよね。

次男はカトマンズに住んでるおばさんとティハールを過ごすことに。村にいるよりもたくさんお金がもらえるからだって。

 

じゃあイープだけかーって思ってたけど、イープのお父さんは私にとってお父さんってよりも大きいお兄さんかなーって思って2人にあげることに。

「お父さんにあげたら僕のおばさんになっちゃうからだめ!」ってずっとイープが言い続けて、結局当日までどうしようって家族で悩んで、私は準備してきたから2人にあげる!って言い張った。ややこしくして申し訳なかった。

 

まずは朝からセルロッティーを準備。

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この日はセルロッティーしか食べた覚えがないってくらい食べた。

ちなみにこれだけ大量に作って3週間くらい朝ごはんやおやつで食べ続けた。

最後は20分スープと一緒に蒸しても硬くて噛み切れないってのを食べたね。

そんな大量に作らなくていいのに。

 

「ティカは11時45分にやるのがいいんだ!」ってお父さんに言われる。

「なんで?」

「その時間がいいんだ。」特に理由を知らないらしい。

そして物事が時間通りに行くことがないネパールでは、予想通りティカをしたのは12時を余裕で過ぎてた。

 

ティカの儀式を行う前にはみんなシャワーを浴びて身体を綺麗する。

ちなみに生理が被った女の子はティカを与えることはできない。

やっぱり昔からの文化で不浄とされるんだよね。

ヒンズー教では生理中は食事の材料を触ってはいけなかったり、台所に入ることも禁止されたりするのは今でも普通。

 

この日女性はティカを与えるまでは断食。

半日なら余裕だから私も断食。

 

ティカの準備。ティカは7色。

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マラの準備。

f:id:tomomi101493:20161121135727j:plainこのオレンジの花は定番。

間にある小さい花。

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この花を摘むと一生色が褪せないらしい。

このマラを渡すことで、花の色が褪せるまでその人を守り続ける、一生守り続ける、って言う意味合いがあるらしい。

 

お皿の準備。

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それぞれの兄弟に一皿。

上にあるのがマサラパッケージ。

ティハールの準備のために「マサラを買いに行け」って知り合いに言われて、香辛料のマサラもらって嬉しいのかな?小学生にマサラでいいんかな?って疑問に思ってたけど、買いに行ったら香辛料じゃなかった。

ティハール用にお店がナッツ、ココナッツ、スイーツなどを入れたパッケージを売り出してる。

それに加えてトピ帽子も準備。

 

家の外を準備。

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イープには女兄弟がいないのと、隣に住んでる従姉妹モンジュは男兄弟がいないからモンジュがイープにティカをして、私はイープとお父さんにティカ。

 

まず裸足になって、油と水の入った容器を持って流しながら3周して家の方まで行く。

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この円を描くことで、円が消えるまで中の人は悪魔から守られるんだって。数日たったら消えてたけど。。。

 

同じ容器の水と油を手にとって一口飲む。

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頭に油をつける。

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ティカを与える。

爪楊枝を使って、まずは目立たない色でおでこの中心に縦線を引いて、そこの上に一色ずつ付けていく。

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マラをあげる。

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トピをかぶせる。

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次は交換として女の人が兄弟からティカをもらう。

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てっきり女性側があげるだけだと思ってたからびっくり〜

 

そこからみんなでセルロッティーやおかず、スイーツを食べる。

大人はネパールの地酒ロクシーを飲む。

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この日はたくさん食べて、飲んで、みんなでおしゃべりしたり、トランプしたり。

 

普段は村の学校に通うために家に泊まらせてもらってるけど、今回は初めて学校ではなく、そこの家族と一緒に過ごすために滞在。

今まで以上にイープは自分の大好きな弟になって、お父さんとお母さんとももっと近くなって、ますます離れたくなくなった。

 

家族を本当に大切にするネパール人。

その習慣が宗教や文化の中に深く刻み込まれてる。

日本では見られない家族への愛情がここにあって、人との繋がりを直に感じさせてくれるのがネパール。

 

 

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