Gurung民族の結婚式② 準備
式の3日前から食事や飾りの準備。
セルロッティ、米粉から作るネパールのドーナッツ。
村では何もかも村で取れる素材から料理をする。
米を原始的な足踏み機械を使って砕く。
すごく体力がいる仕事。日本の餅つきと一緒で、リズムよくやらないと手が挟まれちゃう。
この体力仕事は本来は全て女性がやるもの。
今回はお父さんがやったけどお父さんでも汗だくの重労働。
おばあちゃんがザルを器用に使って砕かれた粉と砕かれていないものを分ける。
できた米粉に水、砂糖、マサラとかを加えて生地が出来上がる。
これを油の中に綺麗に流し込んで形を作る。
みんな簡単そうにやるけど、素人がやるとサータンダギーみたいになっちゃうんだって。
だから私は試食係をやったよ。揚げたては本当に美味しい〜
結局このセルロッティをこの写真にあるカゴ6個分くらい作ったのかな。
一日中作ってすごい量だなーって驚いてたらまた次の日も作り始めたからびっくり。
結婚式に来た人全員にこれを振る舞わなければいけないからたくさん作らないといけないって言われたけど、正直半分近く式までに自分達で食べたんじゃないかと思う…
他にもニンニクむいたり、玉ねぎむいたり、
ゴマ擦ったり、
生姜をすりおろしたり、
こんな数のニンニクむいたの初めてだよ。爪に食い込んで半泣き。
それでもみんなのほうが倍のスピードでむいてるし、ゴマもみんなの半分以下の量しか擦ってないのにすれ残りがたくさん。
自分が手伝ってるのか邪魔してるのか・・・
みんなが「この子にそんなに仕事をさせないで!」って言う中で、私を連れてきてくれた知り合いは「こういうことをこの子には学ばせないとダメなの!経験だから!」って言ってくれて、外国人は神だという認識のネパール人と一緒に準備をできたのはすごく嬉しかった。
このツボ、普段は飲料水を入れるもの。
これに飾付けをし新郎新婦が家に来る時に玄関の入り口の両脇に置き、二人がその間を通ることで幸せを引き寄せる。
ツボのデコレーション、まずはツボを出来立てホヤホヤの牛の糞で覆う。
ヒンズー教では牛は神聖。村で飼われてる牛の糞をわざわざもらいに行ってペタペタ。
この手伝いはいいかなー。って思って見てたら、女子達にデコレーションやって!って言われて断れず。
デコレーションはティカで色が付けられた米粒を糞に刺していく。
ちょー地道。大学の研究実験を思い出した。
新郎新婦さんの名前を入れたよ。
1時間くらい真っ暗になるまで頑張った。糞でも何でもどうでもよくなるね。
出来上がり!
唯一自分がちゃんと手伝ったって言えるもの。
他にも家をカラフルな旗で飾り付けしたり、花飾り作ったり、子どもから大人までそれぞれ役割をもらってみんなで準備。
3日間の準備を経て、いよいよ結婚式本番!