going my way in Nepal

going my way with Nepal

見ること聞くこと、すべてが新しいもの。もっと知りたい、もっと知ってほしい。

ネパールが日本みたいになる日は来るのか。

とうとう日本に帰ってきた。それからずっと考えてる。

 

「ネパールが日本みたいになる日は来るのか」

 

ネパールにいるときにも何度も考えた。

カトマンズが東京みたいになるかと聞かれたら、それはないかな、っていうよりもなって欲しくない。

人が大好きなネパール人にとって、東京は目指すべき場所ではないと思う。

 

今日は名古屋から東海北陸道を通って富山に来た。

岐阜石川富山。雪で真っ白になった山の景色が海岸沿いで180度見渡せて、ネパールのヒマラヤにも負けてないんじゃないかって結構感動した。

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日本に山なんてないだろ、富士山はただの丘じゃないかって散々ネパール人に言われ続けてきたから、この山を皆に見せてあげたいなって思ったり。

そんな山景色を見ながらやっぱりネパールのことを思い出して、ネパールの山村が、この日本ののんびりとした田舎町みたいになる日は来るのか、って考えた。

 

うん、これならありだよな。いつかなれるよ。って勝手に希望を感じた。

 

ネパールにいた時は、みんな毎日笑顔で幸せそうだから、今のその幸せが国が発展することによって消えてほしくないって考えてた。

もちろんその気持ちは変わらないんだけど、でもやっぱり発展すべきところはたくさんある。

みんなは笑顔かもしれないけど、それは素敵な人に囲まれて笑い合えているからであって、だからと言って生活が余裕なわけではない。特に山村では。

ネパールの山村で自分が滞在してるとその生活水準に慣れてしまって、国内にはもっとひどいところもあるんだよって考えてたから、そこでの基準が自分にも当たり前に感じてた。

でも改めて日本に戻ってくると、あれはすごく大変でみんな苦労して生活を送ってたことを思い知らされる。

 

ホームステイしてた家のお母さんは40歳。真ん中のチャーミングな彼女。

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毎朝4時に起きて、まだ薄暗い中で牛の乳搾りから1日が始まる。

そこからチアやご飯を作り始めて、8時には畑で農作業を始めて、朝に作ったご飯の残りを昼に食べるために家に帰ってきて、また 夕方まで農作業をする。

農作業でない時は家畜の草を刈りに行ったり、山を登って料理に使う薪を拾ってきたりもする。

大量の作物・草・薪を毎日エッサエッサと運んで家に帰ってくる。

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夕方家に帰ってきてからもまた牛の乳搾りをして、ご飯を作って、家畜に餌をやって、自分のご飯が食べ終わればやっと休むことができる。

 

尋常じゃない力仕事をして、夜ご飯を食べる頃には毎日疲れ切ってる。

朝でも昼でも夜でも、足が痛い、腰が痛い、腕が痛いっていつもどこか痛そうにしてる。それでも仕事を休むことはできない。

 

1日の仕事が全部終わってみんなでベッドに入る前に、私はいつもお母さんの肩を揉んであげる。

「あんたが日本に帰ったら誰が私の肩を揉むの」って最後はずっと言ってた。

 

毎日ご飯を食べるためには仕事をしなければいけなくて、仕事をするためにはご飯を食べなければいけない。

だからやりたい・やりたくないの問題ではない。

 

でもこのお母さんの日々の苦労や疲労は、ネパールがもう少し発展すれば軽減されるのもだと思う。

みんなの表情を見てたら分かる、本当に力を振り絞って毎日働いてるのを。

 

だから家のお母さんの肩を揉みながら、ここまで苦労しなくてもいいように、もっとみんなが楽に生きられるように、この国に発展して欲しいなって考えてた。

 

農業で言ったら生産性を上げて流通システムを整えること。

自分がどうやったら今より少しでも効率よく生きていけるかっていうのを考える力は、やっぱり教育から繋がってくる。

なんでも結局は教育。基礎教育にもまだまだ課題はいっぱい。

でも、それよりも前に、って言うのは違うかもしれないけど、私が今ネパールに一番頑張って欲しいのはやっぱりインフラなんだよねー本当に。

特に道路、電気。

電気。なければないで慣れる、そうかもしれないけど、やっぱりないのは不便。これは飲料水と一緒で最低限あるべきもの。

道路。これだよ。これがしっかり(西から東までコンクリートでそれなりの一直線で走れるやつが)整えば、ネパールはマジで変わる。教育も国内流通も、ものすごく変わる。

 

どうだろうなー。私が住んでた村が日本の田舎のようになるのはいつだろう。

 

みんなが今以上に笑っていられる時間が、1秒でも多くなるように、

これからもいろんな形でネパールと関わっていきたいな。

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